ジャガイモ

ジャガイモの基礎

分類 栽培難易度 発芽地温 生育適温
ナス科 15~24℃
生育条件 土壌酸度 定植条間 定植株間
日なた pH5.0~6.5 60cm 30cm

栽培カレンダー

ジャガイモの豆知識

原産地はアンデス山脈高地。サツマイモほど適応性はありませんが、やせた酸性の土地でも育つほど、ほとんどどこでも作れますから土についての心配はあまりありません。

畑の準備

肥料が多いと茎葉ばかりが繁茂してイモの肥大が悪くなったりします。
ですので無肥料栽培を基本とします。
準備としては特に必要ありません。
水はけの悪い土地では畝を高くすればよいでしょう。

種イモの準備

ジャガイモの第一ポイントは、種イモ選びです。
ホームセンターなどで2月ごろから店頭に並び始めます。
種イモの大きさは、30g~50gが良いので、100g以上あれば縦に切り分けます。
種イモは、芽のあるぶぶんがあちこちにへこんでいますが、よく見ると長い方の頂点近くに大きなへこみがあります。
これは親株の根につながっていた部分で、いわばへそのようなもの。
芽が出てくるのはその反対側ですから、切り分けたときに芽の多い部分がなるべく均等に分かれるようにしましょう。
そして切り口を2~3日良く乾かしておきます。灰は塗る必要はありません。

植え付け

3月か4月ごろ、種イモを植え付けます。
まず土をよく耕し、深さ15cm程度、30cm間隔の穴や溝を掘り、植え溝とします。
ここに、1株あたり2つかみずつ、完熟堆肥や腐葉土を元肥として入れ、掘り上げた土を厚さ5~6cm戻します。

 芽欠き・土寄せ

発芽まで3~4週間かかります。
発芽した幼い芽は霜に弱いので、4月下旬ごろまでは目の上に土を被せておくべきでしょう。
ちなみに、私の愛知県では5月に入っても霜が降りることがありから地域に応じた時期まで注意が必要です。
出てきた芽を1~2本残すと大きなイモに、3~4本残すと中ぐらい、5本以上残すと小さなイモばかりになります。
芽が10cmほど伸びたら(発芽後約1ヶ月)元気のよい芽を1~2本だけ残して他の芽は欠き取ります。
残す芽の根元を種イモごと押さえ種イモが持ち上がらないようにして引き抜きます。

追肥

芽欠きをしたら株間や畝間の土を軽く耕します。
追肥は必要無いとは思いますが、もしやるなら、化成肥料、ボカシ肥料などを1株につき1握りづつ施し、土を寄せて株の根元をしっかり安定させます。

収穫

6~7月ごろ、気温が高くなって茎や葉が黄色く枯れたようになったら、できれば晴天が2~3日続いた後に掘り上げます。
畑が遠い場合は、まとめて掘って2~3時間や、暑い夏の収穫ですと、すぐに日陰に運ばないと

コンパニオンプランツ

インゲン、エダマメ、マリーゴールド、バジル、ニラ、ネギ、ニンニク、ナスタチウム、チャイブ

相性の悪い品種

カボチャ、トマト、ナス、ホウレンソウの後作、キャベツの後作

種取り

種イモにする株は、掘り上げたイモのうち、病気などにかかっていないものを翌年用の種イモとして利用します。
種イモは土を付けたまま発砲スチロールの容器に入れ、冷暗所に保存します。
リンゴと一緒に保存すればエチレンの影響で発芽が抑えられます。