キュウリ

キュウリの基礎

分類 栽培難易度 発芽地温 生育適温
ウリ科 ★★ 25℃~30℃ 18~25℃
生育条件 土壌酸度 定植条間 定植株間
日なた pH6.0~6.5 45cm 40cm

栽培カレンダー

キュウリの豆知識

原産地は、冷涼な気候のインド北西部、ヒマラヤ山麓地帯。日本では平安時代以前から盛んに栽培されています。
キュウリには、春キュウリと夏キュウリがあり、多少性質が異なります。
春キュウリは7月半ば過ぎまでに収穫が終わってしまいますから、夏じゅう取りたいときは夏キュウリを作るようにします。
春キュウリは、あまり側枝が出ない主枝型(節成型)で、親づるの各府仕事に雌花がつき早期に収穫できますが、暑さには弱く夏越しは困難です。
一方、夏キュウリは、側枝が良く出る側枝型(飛び節成型)で、根張りが強く、親づるに雌花と雄花が交互に付き、小づるが良く伸び、小づるにもよく着果し、うまく育てれば霜が降りる頃まで収穫できます。
様々な品種改良がされているため、春キュウリと夏キュウリの中間型もありますから、可能ならば節成型→中間型→飛び節成型と栽培すれば、長い間楽しむことが可能となります。

畑の準備・元肥

肥えた水はけのよい、通気性のある土地を好みます。
定植の一か月程度前に、堆肥や腐葉土を入れてよく耕しておきましょう。
堆肥をマチクラツキしておくことも効果的です。

播種

春キュウリの場合、3月ごろの播種となりますから、直播ではなくポット育苗が適しています。
3号か3.5号ポットに培養土を入れて窪みを3か所作ります。
窪みに1粒ずつ種を撒きます。
土を被せて軽く押さえてたっぷりと水やりをし、室内の暖かい場所で、25℃前後で管理して育苗します。

夏キュウリの場合、平均気温が15℃を超えてくる5月ごろに直播します。
できればホットキャップなどで保温するとよいのですが、日中はかなり暖かくなるので外したりの作業が必要となります。
そんな時間のない方は、肥料袋などで行燈支柱を立てれば大丈夫です。

間引き

本葉が3~5枚になったら間引きします。
葉の形の悪いものや、生育の良くないものを選んで、根元からハサミで切り取り、1株にします。
本葉3~6枚での定植が一般的ですが、私の場合は本葉5枚で定植しています。
あまりポットで育てすぎると、徒長していたり、根がポットの周りでぐるりと回っていたりして老化苗になってしまいがち。
それに対して若い苗ほど根に活力があり、根性のある根が張るのですが、まずは根が成長しますので茎や葉の部分が成長するには少し時間がかかるので、収穫が遅くなりがちです。

定植

春キュウリの場合、霜が降りなくなったころに定植します。
私の地域では、5月のゴールデンウィークごろに定植となります。

追肥

実がつき始めて、茎葉の勢いが衰えてきたり、先端部の茎が細くなったりしたら追肥をします。
大体、月に1~2回に1㎡あたり一握り(20~30g)を成長した根の先あたりに施します。
化成肥料、油かす、魚かす、米ぬか、ボカシ肥料のどれでも構いません。
いずれかを1㎡あたり一握り(20~30g)を成長した根の先あたりに施します。

コンパニオンプランツ

エダマメ、ラッカセイ、ニラ、ネギ、ニンニク、ナスタチウム、マリーゴールド、トウモロコシ、ミツバ

相性の悪い品種

スイカ、カボチャ、メロン

種取り

固定種の種取りが前提ですが、F1種でも決して種取りができないわけではありません。
採取用の果実となるまでに開花後40日前後必要です。
果実は十分に成熟するまでつるにつけたままにしておきます。
ただし、熟しきった果実をそのままにしておくと、果実内で種子が発芽してしまうことがあるため、熟したと感じた果実は早めに収穫します。
その後、風通しの良い屋内か日陰で10日前後追熟します。