タマネギ

タマネギの基礎

分類 栽培難易度 発芽地温 生育適温
ユリ科 ★★★ 15℃~20℃ 15~20℃
生育条件 土壌酸度 定植条間 定植株間
日なた pH6.5~7.0 15cm 15cm

栽培カレンダー

タマネギの豆知識

冷涼な気候の中央アジアから地中海沿岸地方を原産地として、明治以降に北海道や関西地方に広まり、全国で作られるようになりました。
ユリ科の中で、もっとも養分、特に春先の肥大化意識に肥料分や水分が必要ですので、夏野菜がよく育った跡地が適しています。
球状の食用部は葉の基部が肥大したもので、刺激臭と催涙性の成分を含みます。
貯蔵性があり、今では一年中欠かせない重要な野菜となっています。

苗床の準備・元肥

種まきの2週間前までに苦土石灰を400g/m2、1週間前までに堆肥を1kg/m2、化成肥料100g/m2を浅くすき込んで苗床をつくっておきます。

播種

種まき前に、条間15cm、深さ1cm間隔で、板を押しつけて溝を切ってすじまきをします。
種子が隠れるように土を被せてしっかりと鎮圧します。
さらに、もみ殻を1~2cmの厚さで覆って、再度足で踏み鎮圧します。
1週間程度で発芽しますので、発芽後から植えごろになるまで、しっかり毎日水をかけて育てます。

間引き

本葉2~3枚になったら、1cm間隔に間引いて株間を広げ、条間を除草します。
仮に1m×1m(1m2)の畝であれば、1000本の苗ができることになります。

畑の準備

10月上旬~10下旬ごろに1m2あたり燻炭5L、完熟堆肥3~5kgを浅くすき込み準備します。

定植・追肥


11月上旬~下旬ごろに条間15cm、株間15cmで深さ5~8cmの溝を切って植え付けます。
苗の植える深さが浅いと潰れた扁平の形になり、深いと縦長のラグビーボールのようになります。
そのため、苗が元々隠れていた部分まで浅めに植えてしっかりと鎮圧するのが大事です。
米ぬかと油かすを半々に混ぜて1m2あたり1kgまく場合、苗を植えたときに施し、草やわらでしっかりとマルチしておきます。
これにより、春先のタマネギが肥大する時期までに分解してよく吸収されるようになります。
化成肥料なら、1m2あたり軽く一握り(10g~20g)を春になり株が成長し始める頃に施し土と肥料を軽く混ぜます。

コンパニオンプランツ

ニンジン、カモマイル、ホウレンソウ、スイカ、キュウリ、ナス、トマト、イチゴ

相性の悪い品種

エダマメ、インゲン、ダイコン

種取り

その年に収穫したタマネギの中からよく肥大したものを種球として20株残して風通しの良い日陰に吊るしておきます。
タマネギの苗を定植する時期に、株間15cmで球は土に埋めず、土の上に置いて押さえる程度にして植えます。
開花が梅雨時のため、雨よけが必要となりますので注意が必要です。
とうだちすればネギ坊主ができて、しばらくすると黒い種が見えてきます。
花の下からはさみでカットして、ネットなどに入れ吊るして枯れるまで乾燥させましょう。
乾燥したらふるいにかけて不要なものを取り除き、紙袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
タマネギの種は1~2年の寿命ですが、冷蔵庫に入れることで10年も可能なほど寿命が伸びます。

タマネギの種取りは年月もかかりますし、雨よけなどの設備も大変。
今後はぜひ挑戦したいのですが、いまだやっておりません。